めざせプロダクトマネージャー( @Nunerm )

プロダクトマネジメント・エンジニアリングマネジメントなどについてアウトプットします

箕輪編集室から学んだプロダクトマネジマントにおける「編集力」の重要性

最近「箕輪編集室」というオンラインサロンにジョインしました。

camp-fire.jp

 

運営しているのは箕輪厚介さんという幻冬舎の編集者です。

この出版不況の中、

『多動力』堀江貴文
『日本再興戦略』落合陽一
『お金2.0 新しい経済のルールと生き方』佐藤航陽

などの大ヒット作を次々と生み出すスーパー編集者です。

 

その箕輪さん自身が著書の、これまたヒット作「死ぬこと以外かすり傷」を読み、かなりの衝撃を受けました。「強い個にならないといけない」「そのためにはすぐ行動して熱狂して結果を出さないといけない」と居ても立っても居られなくなりオンラインサロン箕輪編集室に参加しました。

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そしてそのサロンで行われたイベントで箕輪さんのヒット作を生み出す編集術を聞く機会がありました。(「読書会」というタイトルのイベントだったのにほぼ編集術講座でした笑)

 

 

 

その中で「これは本だけでなくプロダクトマネジメントに適用できる…!」と思った話があったので紹介します。

 

 

 

 

「編集力」とは?

 本がどのように編集されているのかご存知でしょうか?

 

自分はあまり知らず、文字の校正とかをする程度なのかなと思ってましたが、実際の流れは

 取材 → テープ起こし → リライト → ゲラ作成 → 校正

という感じ。

この中で最も肝となるのはリライトです。

テープ起こしはライターさんがやってくれるそうなのですが、取材した内容をそのまま文字に起こす訳ではなく、脱線した話などは省いて本筋だけの状態にまとめてくれるそうです。ただその状態でもまだ読者にとってはわかりづらい。それをわかりやすく伝えるために文章を増やしたり減らしたりする作業がリライトです。ここが編集者の腕の見せ所だとのこと。

 

箕輪さんは「読者にとって伝わりやすいか、没入できるか、しっかり心に響くか」を最も重要視していて、それを阻害する要因はとことん排除するスタンスです。このスタンスによってあのヒット作が生まれているのでしょう。読んでて「何の話?」と思う本は編集者の腕が悪いとのことでした。

具体的なエピソードとして「読者にとって意味がわからない章は全部削った」「同じようなことを何度も言ってるだけだから全部書き換えた」といったような大胆なものがありました。

 

そこで疑問に思ったこと…

「そんなに削ったり書き換えたりしたら、著者の主張とズレてきてケンカにならないの?」

 

箕輪さんの答えは「全くならない」とのこと。その理由を聞いて納得しました。

  • 編集は著者の主張(メッセージ)に線を引いて際立たせること
  • それを見つけるためには著者以上に著者のことを理解する(箕輪さん曰く「憑依する」)
  • それに読者が没入できるようにエモーショナルにデザインする

 

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 つまり著者の思いを純化する」ことが編集なのです。これがしっかりできていれば、著者とケンカするどころか感謝されるようになるとのことです。実際堀江さんは箕輪さんが編集した後の記事はチェックしないそうです。「箕輪ならわかってる」と完全に信頼しきっているとのこと。すげーっすなあ( ゚д゚ )

 

 

プロダクトマネジメントに「編集力」を活かす

それがプロダクトマネジメントにどう関係するのか? 

 

 箕輪さん自身も言ってましたが、この編集術はあらゆるプロダクトやサービス、コンテンツに適用できるのです。

 

そう、構造はアプリやサービスにおけるプロダクトマネジメントと同じだと思うのです。

 

プロダクトは

「社会問題を解決したい」

「新しい流行を作り出したい」

「自分が不便だと思うものを解決したい」

など、人(=発案者)の強い思いから生み出されます。それを達成するべくプロダクトが作られるのです。

 

ただ発案者に強い思いがあっても、達成できるプロダクトを必ずしも実現できるわけではありません。時には気づいたら全く問題解決になっていないプロダクトが生まれてしまうこともあります。(こういう失敗例によくセグウェイが引用されますよね)

様々な思いがありすぎて詰め込み過ぎた結果ユーザーには伝わらないプロダクトを作ってしまったり、ユーザーに合わせ過ぎて当初の思いから逸脱してしまったりすることがよくあるかと思います。

 

そこでプロダクトマネージャーが「編集力」を発揮する必要があります。

 

プロダクトマネージャーが発案者に「憑依」して、叶えたい思いの本質的な部分を「際立たせ」て、ユーザーに伝わるようUXを「デザイン」してプロダクトに乗せる。

つまり思いを純化する」ことなのです。まさに本の編集と同じです。

 

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発案者(創業者やCEO)に憑依して価値観や考え方を本人以上に理解することで、思いの本質的な部分を見つけられます。もちろん発案者が漏れなく思いを伝えてくれればいいのですが、人間は自分の思いをそう簡単に正確に伝えられるものではありません。本当に解決したいことは何なのか?を見つけたらそれを言語化して際立たせてあげる必要があります。

仮にプロダクトマネージャーと発案者が同一人物の場合は、自分の思いの本質を際立たせて言語化するところから始めれば良いと思います。また発案者が一人の誰かではなく組織だった場合は、まず「この組織のビジョンは何か?」を組織全体に問い続け、最終的に際立った「ワンメッセージ」を定義して合意すればそれが組織の思いです。

 

際立たせた思い、つまりワンメッセージをUXデザインに落とし込みます。ここでは極力シンプルにして伝わりやすくすることが重要です。他のメッセージが入り込むとユーザーには迷いが生じます。

 

その後実際にプロダクトをリリースするまでには時間がかかります。その間にいろいろなことが起こるのがプロダクト開発というもの。当初の思いから少しずつズレていくことがよくあります。そんな時は際立たせたワンメッセージを定期的にプロダクト開発メンバーで再確認することで、軌道修正を図ることができます。

 

UberAirbnbなどは創始者の思いを見事に純化し、シンプルでユーザーファーストなプロダクトになったからこそ流行っているのだと思います。

 

 

まとめ

プロダクトマネージャーには「編集力」、つまり

  • 発案者に「憑依する」
  • 発案者の思いを「際立たせる」
  • ユーザーに伝わりやすく「整理する」

といった姿勢が重要です。

とはいえこれらを実践するのは容易なことではありません。最初の「憑依する」の時点で相当難易度は高いです。それができるようになるために、プロダクトマネージャーは常に発案者と同じビジネス・事業視点を持ち、常に「このプロダクトで何を解決したいのか?」を自問し続ける必要があります。

プロダクトマネージャーはよく「ミニCEO」という表現をされますが、まさにCEOと同じ視点でいることが必要なのです。

 

これらを実践できるようになれば、箕輪さんのようにプロダクトで世の中に旋風を巻き起こせるはず!頑張ろう!

 

www.slideshare.net

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