もくもくプロダクトマネジメント( @Nunerm )

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UX DAYS TOKYO 2018 ワークショップ "顧客が望むプロダクトをつくりだせ 〜JTBD の実践的アプローチ〜" by Jim Kalbach

UX DAYS TOKYO 2018のワークショップに参加してきました!(最近イベントの記事ばっかり書いてるなあ…)

 

UX DAYS TOKYOとは?

 国内最大級のUXカンファレンス&ワークショップを主催する団体です。

 

ワークショップ

今回受けたワークショップはこちら。

 

"顧客が望むプロダクトをつくりだせ 〜JTBD の実践的アプローチ〜"

 

MURALという企業で顧客満足を管理する部門のリーダーであるJim Kalbachさんのワークショップです。O'Reillyの「マッピングエクスペリエンス」の筆者ですね。JTBD(Jobs To Be Done)を実践で役立てるための考え方と具体的なアプローチを教えていただきました。

 

 

↓ JimさんのTwiterアカウントはこれ

↓ 書籍はこれ

↓今日自分も買ってサインもらいました♪

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まずセッションが始まってすぐに思ったこと…

 

質疑応答が英語で完結しとる((( ;゚Д゚)))

60人近くいた参加者のみなさんの半分ぐらいは英語で質問して、通訳なしで理解されてました。すごいですなー。

自分も一度通訳さんを介して質問しましたが、やっぱり微妙なニュアンスが伝わらなかったので、満足する回答が得られませんでした。英語勉強しよ…

 

 

さて肝心の内容ですが、「勉強になる」というレベルに収まらないほど気づきと学びの連続でした!

 

JTBDを以下の5つの要素と4つのプロセスに分けて、それぞれをワークを交えながら時間をかけてじっくり学ぶことができました。

 

5つの要素
  1. Job Peformer : "Who"
  2. Jobs : "What"
  3. Process : "How"
  4. Outcomes : "Why"
  5. Circumstances : "When/Where" 

 

4つのプロセス
  1. Discover(解決すべきJobを見つける)
  2. Define(ユーザが望むOutcomeを定義する)
  3. Design(Outcomeを実現するための方法をデザインする)
  4. Deliver(Outcomeを届ける)

 →このプロセスを繰り返すことで"Develop Value"していきます。

 

 

とにかく内容が濃くて書ききれないので、刺さった2点だけ簡単に書きます。近々このワークショップの内容と、読み終わった「ジョブ理論」の内容を自分なりに整理してまとめたいと思います。

 

Job Rule

Jobを見つけてそれを言語化する時のルールです。「ジョブ理論」にはここまで具体的な方法は書かれておらず、かなり実践的な内容でした。

例を挙げると

  • Start with a verb → 「〇〇をすること」
  • Show a process with an end → 例えば「〇〇を管理すること」はどうなったら完了なのか不明瞭なのでNG
  • Never refer to technology or solutions → ジョブで具体的な方法には言及してはいけません(これ何度も言われました笑)

 という感じです。

ジョブを見つけるワークで思いつくままジョブを挙げた後でこのルールを見返すと、曖昧なジョブやそもそもジョブになっていないものが見つかります。これはかなり役立つルールですね。

 

 

Job Map

ジョブがそのプロダクトやサービスにおけるどのフェーズで発生するのかを定義するマップです。

Tony Ulwickによる定義はこちら。

ただこの定義は万能ではなく、場合によってはわかりにくくなるので、フェーズを増減させたり変えたりすることもOKとのことでした。

ワークでは「イベント主催企業」という設定で参加者のインタビューからジョブを探すものだったので、

Decide → Plan → Prepare → Attend → Network → Record → Summarize → Share

という定義で進めました。

各ジョブ(例:自分にあったイベントを探す、帰ってチームに共有する)がどのフェーズで発生するのかを整理し、近いジョブ群に対してどのような価値(Outcome)を提供するのか、という思考プロセスです。

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実際にやってみましたが、バラバラと定義されたジョブに対して提供する価値を見つけようとしても見つからず、このように整理すると見えてくるものが多かったです。またサービスのUXの全体像も見えるので、大変便利なフレームワークです。

 

 

 

本当はもっと色々書きたいのですが、もうちょっと自分の中で整理してから別記事に書きます。

 

最後にJim Kalbachさんとのツーショット。

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